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身体拘束最小化にもつながる?|血管留置カテーテル接続部の圧迫ケアの重要性

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身体拘束低減に取り組む上で、「カテーテル類の自己抜去とどう向き合うか?」「拘束低減と自己抜去対策をどう両立させるか?」は大きい課題です。特に血管留置カテーテルは処置件数も多く、比較的ルート部分に手が届きやすいことから、悩まれている方も多いのではないでしょうか。

抜去させないために刺入部周囲のテープ固定を強化したり、スタッフの巡視を増やすといった対策を検討していても、テープによる皮膚トラブルリスクが増加したりマンパワーにも限界があったり、なかなか悩みは尽きないかと思います。

今回は“患者さんに抜去させないようにする”という前提を少し変えて”患者さんはなぜ抜去したくなるのか?“に着目した、「患者さんが抜きたいと思わない環境づくり」のアイデアをご紹介します。

●抜去したくなるのはなぜか?

患者さんが血管留置カテーテルを抜去したくなる原因には、カテーテル固定の際、刺入部のロックナット部分が肌に長時間触れることで、圧迫による痛みや不快感が生じ、患者さんが “外したい”“触りたい”と感じることで、結果として抜去につながってしまう可能性があります。

実際に、医療機関にて3日間以上血管留置カテーテルを継続した経験のある20歳以上の方に対してアンケートを取ったところ、全体の約6割が「ロックナット部分で痛みを感じた」という回答がありました。

(自社調べ)

このアンケートの回答者は意識もはっきりされている傾向にあり、実際に痛みを感じた方の約6割が、看護師等にそのことを相談されたそうです。
しかし、認知症等で痛みや不快感を自覚し訴えることが難しい患者さんの場合は、自分でその原因を取り除こうとして刺入部やルートに自然と手が行ってしまうケースも考えられるのではないでしょうか。
このことから、抜去を減らすためには「抜去させない環境づくり」だけでなく、「患者さんが抜きたいと思わない環境づくり」も同様に重要ではないかと考えます。

●抜きたいと思わない環境づくりのアイデア

では、そのために具体的にはどういったことが出来るのでしょうか。一つのアイデアとして、ロックナット部分の下にガーゼやクッション材を挟むことがあげられます。

このように、カテーテルを留置してテープ固定を行う際にガーゼやクッション材を挟むことで圧迫を和らげることができ、患者さんの痛みや不快感を減らすことができます。
簡単なひと手間ですが、このような小さな対策を積み重ねることによって、抜きたいと思わない環境が整い、根本的な抜去の発生を減らすことができるのではないかと考えます。

●まとめ

今回の記事は”抜きたいと思わせないこと”に着目して、抜去の原因や対策についてご紹介しました。
抜きたいと思わない環境づくりによって自己抜去が減少すれば、抜去予防のための拘束も自然と減り、身体拘束の最小化にもつながるのではないでしょうか。


今回ご紹介した対策では、ガーゼやクッションを挟むことをご紹介しました。
ただ、「挟むガーゼやクッションの減圧性能は十分なのか?」「刺入部の近くに未滅菌のものを置くのは感染のリスクが・・・」といった点に不安を感じる方もいるかもしれません。
そのような場合には、ロックナット部分の器具圧迫対策専用品「ココロール カテ用」を検討するのも対策の一つです。
ココロール カテ用は、器具の圧迫軽減に最適なクッション素材を採用しており、圧迫による不快感を軽減します。また滅菌加工で衛生的に使用できるため、より安心してご活用いただけます。クッション材でしっかりと抜去対策を行いたい方は、ご検討ください。

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