製品STORY

現場の想いをカタチにするまでの、熱い物語。

想いをチカラに CONCEPT

「傷跡ケア」で患者さんの笑顔をとりもどしたい。

今回エアウォールUV発案・共同開発のパートナーであるさっぽろキズケア・アンチエイジング研究所の小浦場先生に、製品化までの経緯や、その奥にある「傷跡ケア」についての思いなどをいろいろ伺いました。

小浦場 祥夫 先生 小浦場 祥夫 先生

小浦場 祥夫 先生

さっぽろキズケア・アンチエイジング研究所 所長

ーー 「傷跡」はしかたない?

小浦場 みなさん、傷の跡が茶色く残るのは「しかたない」とあきらめていませんでしたか。顔・腕・足といった露出する部位の傷跡は特に気になりますよね。でも実は、あの茶色い色素沈着は傷が治った後のケアで緩和できるものなんです。
もともとこの茶色い色素沈着の主な原因は、紫外線。治って間もない傷や周囲の炎症があった皮膚は、通常の皮膚と比べ紫外線に敏感になっています。そこへ紫外線があたると過度の日焼けがおこり、これが消えずに色素沈着が残ってしまうのです。

ーー 傷跡が残る原因の一つは紫外線による日焼けだったんですね。

小浦場 そうです。だからちゃんと紫外線をカットすれば、傷跡が茶色く残るのを緩和できるんです。これは形成外科をはじめとする一部の先生たちの間では経験的に行われている常識的なことなのですが、問題は紫外線カットの方法。日焼け止めクリームを使うことが多いのですが、どうしても汗やこすれで落ちやすく、効果が弱まりますからね。完全に紫外線を遮断する必要がある時はこうして遮断材を作って貼ったりもしましたが……大変でしょ(笑)。さっと貼るだけで確実に紫外線カットできるものがあればいいのになぁと常々思っていたんです。

アルミ箔と茶色のサージカルテープを使った手製の遮光シート。 アルミ箔と茶色のサージカルテープを使った手製の遮光シート。
アルミ箔と茶色のサージカルテープを使った手製の遮光シート。
これを患者さんに貼ってもらっていた。

ーー 簡単につけられて、とれない「日焼け止め」、ですか。

小浦場 そうなんです。簡単で確実なUVカット材……それがエアウォールを見た時閃いたんです。「これだ!!」って(笑)。極薄で全然目立たないのにしっかりとフィットして水にも強いこのフィルムに、UVカット機能も持たせたら、まさに理想的だと思って、さっそくお話させてもらいました。

ーー 開発では要望が多かったと聞きましたが……(笑)。

小浦場 ええ、要望はいっぱい出しましたよ(笑)。極薄のままでちゃんとUVが遮断できること。貼って目立たないこと。なおかつ女性が顔に使用することも想定してファンデーションもきちんとのってくれること……。もちろん、貼ってもムレたり簡単に剥がれたりしない、肌に負担がないということも重要でした。ちょっと使用感が悪いだけで子供は剥がしちゃいますからね。

ーー 出来上がってきた製品は、いかがでした?

小浦場 もう大満足ですよ。すごいなと思っています。まさに理想を全部叶えてもらった感じです。何にも不満はないですね。よくこれだけのものが出来たな、という思いです。
それにベースのエアウォールが伸びの良いテープなので、痛くなく剥がしやすいところもいいですね。

エアウォールUV エアウォールUV

ーー 創傷ケアに “+傷跡ケア”を広めたい。

小浦場 湿潤療法の概念が広く知られるようになり、「いかに早くきれいに傷を治すか」が重要視されるようになりましたね。患者さんの身になればごく当然の「きれいに治る」「ずっときれいでいる」を、私たちのような治療に責任を持つ者が、治療中だけでなく治癒後もちゃんと実現していく。それがこれからの治療のあるべき姿だと思います。その点、このエアウォールUVは、大きな貢献を果たしてくれる製品だと思います。

ーー ありがとうございます。今後も現場の方とともに、期待にこたえられる商品を開発していきます。

*傷跡には大きく2つあります。一つは深い傷にできる肥厚性瘢痕やケロイドなどと呼ばれる赤く硬くもりあがった傷跡で、ステロイドやシリコンを使う治療法がいろいろと施されています。もう一つは浅い傷が茶色い色素沈着となる傷跡です。色素沈着の予防・治療に関しては、あまり積極的な処置が行われない場合が多いようです。
エアウォールUVは、茶色の色素沈着を緩和するケアにお使いいただけます。

エアウォールUV

約97%UVカットする
“ゼロ感覚”フィルム
エアウォールUV

傷跡が色素沈着する原因のひとつ「紫外線」を約97%カット(自社調べ)。
メラニンの生成・色素沈着を抑えて、傷跡を残りにくくします。
極薄・透明で目立ちにくく、時間がたっても効果が落ちません。

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