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skinix、10周年の想い【テープが医療にできること、もっと。】

医療用テープのskinixは、2021年に10周年を迎えました。
skinixの代表製品の礎となる「エアウォール」が発売されてから、この10月で10年になります。

長いようで短い、短いようで長い、skinixの歴史をここで少し紹介させてください。


看護師さんの困りごとから始まった、skinix

多くの医療機関で、点滴チューブやガーゼなど様々なものの固定に使用される「テープ」。
医薬品や医療機器などと比べて安価なため、技術革新が少なく、かぶれや不快感などの問題が起きても「仕方ない」と諦めざるを得ないことが多かったのです。

そんな現場にきちんと向き合いたいという想いから、テープ専門ブランドのskinixは始まりました。
skinix(スキニックス)は「skin」と「mix」を掛け合わせた造語で、「肌と混じり合うように、肌に合ったものを」という想いが込められています。

skinixイメージ画像

現場に向き合った、この10年間

スタートからの10年間、医療現場の小さな課題や不満に正面から向き合ってリアルな声を聞き、患者さんの肌のことを本当に考えた様々なテープを生み出したいという一心で歩んできました。
さらにテープそのものの進化だけでなく、これまでテープでは解決できないと思われていた根深い医療現場の課題に対しても、誰でも使える手軽で手頃なテープだからこその解決策を創り出すことが私たちの使命です。

“隠す”から変わる、自然体の「傷あとケア」

小さなヤケドや傷・ケガが治った後の肌は、実は非常に刺激に弱い状態です。特に紫外線を浴びると黒ずんで傷あとが残ってしまうので、皮膚科や形成外科にかかると紫外線予防のために茶色いテープで隠すことを勧められます。
ですが顔にテープを貼ると目立つし、小さなこどもは違和感を嫌がってはがしてしまうことも。
紫外線カットのみを目的として日焼け止めクリームを塗る方法もありますが、汗やこすれで落ちてしまってもわからなかったり、塗り直しの手間がかかったりすることもあって、傷あとケアに最適ではありませんでした。

そこでskinixが開発したのが、紫外線を約97%もカットする極薄テープ「エアウォールUV」
卵の薄皮の10分の1の薄さ、わずか約7μmの高伸縮フィルムが肌によくなじみ、まるで貼っていないかのような貼りごこちなのに、紫外線を約97%もカットします。防水だから汗やプールなどの水場でもはがれにくく、夏の強い紫外線や刺激から傷あとをしっかり守ります。
それまでの「茶色いテープで隠す」という当たり前を覆す、傷あとケアの新常識です。エアウォールUV(フィット感・防水・製品)
製品について、詳しくはこちら

皮膚科ドクターとの製品誕生ストーリーはこちら
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テープだから実現できた、手軽で効果的な「器具による圧迫への対策」

いま医療現場では、治療のために使う医療器具が肌を圧迫することで起こる傷(医療関連機器圧迫創傷、MDRPU)が問題視されています。酸素マスクや長期間の点滴に使うカテーテルなどは治療のために動かないようにする必要がありますが、動かないように固定した部分が肌に強く当たり、痛みを引き起こしたり傷を作ったりしてしまうことも。

これまではガーゼを器具の下に挟んでクッション代わりにするなど個別に対応していましたが、skinixが開発した圧迫軽減専用のクッションテープ「ココロール」を使えば、誰でも手軽に低コストで医療器具の圧迫から肌を守ることができます。
自在にカットして使えるテープ形状だからこそ、さまざまな器具や一人ひとり違う患者さんに合った形にでき、ずっと快適に治療を続けられます。
患者さんのための器具が新たなダメージを与える現状を、変えていっています。ココロール(耳介・顔・製品)
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皮膚・排泄ケア認定看護師との製品誕生ストーリーはこちら
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はがすときに高齢者の肌を傷つけない、「本当にやさしいテープ」

「テープをはがすだけで、肌が裂け、べろっとめくれてしまう…」
医療が進化し高齢化が進む日本の医療現場では、このようなテープテアが問題視され始めています。加齢や抗がん剤治療などで肌が脆く弱くなった人に起こりやすく、一度起こると治りにくく痛みも強いため深刻です。
治療や看護にとってテープは補助的な役割を担うことが多いですが、そのテープが肌を傷つけてしまっては元も子もありません。

そこで誕生したのが、もっちりとした密着ゲルを使った「ナノテアフィット」
実はテープテアは、テープをはがすときに肌を大きく持ち上げることが大きな原因でした。この肌の持ち上げに着目した結果、密着ゲルがフェイスマスクのようにしっとり密着し、やさしくはがすことができるテープが誕生。
はがす工夫や技術に頼らず、誰もが簡単にはじめられるテープテア対策を実現しました。
ナノテアフィット(貼り方・イメージ・製品)
製品について、詳しくはこちら

 

これから、skinixが目指すもの

コロナ禍に目指すは、必要な情報に“誰でも・どこからでも”アクセスできること。
新型コロナウイルス感染症の拡がりにより、医療従事者の情報共有の中心だった医学・看護系学会の学術集会が中止・延期され、開催される場合も会場に集合しないweb開催が主流となりつつあります。
リアルからwebへと情報収集の手段が変わり、コロナ禍のいま、医療現場ではwebで得られる情報こそが重要な価値を持つようになっています。
skinixでは、医療現場で起こる課題を検索した人がスムーズにさまざまな情報にアクセスできるようなwebサイトを公開しています。
「医療現場の方が導き出した便利で使える方法に、別の医療現場の方が簡単にアクセスできるようになる」、そんなwebサイトを目指して日々更新しています。

また2021年11月には、誰でも無料で視聴できる「MDRPUに関する動画セミナー」を公開予定です。
「テープ」という誰でも手軽に使える製品だからこそ、現場で誰もがうまく活用できるように、現場に役立つ情報もたくさん提供していきたいと考えています。

 


skinix(スキニックス)について
2011年6月に株式会社共和が立ち上げた、医療用テープ専門ブランド。
従来のテープで起こる課題の解決はもちろん、これまでテープで解決できると思われていなかった課題に対しても新たなアプローチで解決に導くオンリーワンの製品を11点発表・発売してきた。
2021年現在はブランド内に10の製品を設け、傷の予防・傷の処置・傷あとケアの3ステップ+固定に活用できる製品を医療機関向けに販売している。
コロナ禍で医療従事者が付けるマスクやゴーグルの圧迫による傷が注目されたが、その対策にも使えるクッション・ドレッシング「ココロール」の病院シェアが高成長中。2021年9月には第23回日本褥瘡学会学術集会にて共催セミナーを実施した。