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伸縮性はどのくらい違う?|尿道カテーテルの固定テープ「クリアホールドライナー」と「布テープ」を比較検証してみた。

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尿道カテーテル・ドレーンチューブ固定において、患者さんの肌に発赤や、かぶれが起こったりしたことはありませんか?
実は、肌トラブルの原因の一つに、テープの「硬さ」が関係していることもあります。
特に尿道カテーテルの固定は、内ももやお腹など肌がデリケートな部位に行うため、テープ選びはとても大切ですよね。
そこで今回の検証では、「硬いテープ」と「やわらかいテープ」の違いを、実際の製品を使って比べてみました。硬いテープの代表例には「布テープ」を、やわらかいテープは「クリアホールドライナー」※を選び、伸縮性の違いについて検証しました。

※「クリアホールドライナー」は尿道カテーテルチューブ固定用のテープです。伸縮性が高く、肌にやさしいメッシュフィルムを使用したテープです。 

●「硬いテープ」と「やわらかいテープ」はどんな違いがある?

そもそも、「硬いテープ」と「やわらかいテープ」の違いって何だろう?と感じる方もおられるのではないでしょうか。
以下は「硬いテープ」と「やわらかいテープ」の特徴を示したものです。
上記のように、テープには「硬いテープ」と「やわらかいテープ」があり、それぞれ伸縮性の違いによって特徴や使用感が大きく異なります。
では実際に、「硬いテープ」の代表例である布テープと、「やわらかいテープ」を使用しているクリアホールドライナーを取り上げ、それぞれの伸縮性の違いを比較してみましょう。

●検証!「布テープ」と「クリアホールドライナー」の伸縮性はどれくらい違う?

【検証方法】
2種類のテープを縦50㎜と横25㎜にカットし、1kgの重りをテープに吊るしました。

【検証結果】

また、テープには以下のような「幅方向」と「流れ方向」があります。
検証結果から、布テープは「流れ方向」にはやや伸びる一方で、「幅方向」にはほとんど伸びていません。幅方向にテープが伸びないことによって、肌に追従しにくく、つっぱりなどによって肌にテンションがかかってしまい、緊張性発赤などの肌トラブルが起こる可能性があります。
一方、クリアホールドライナーは全方向にわたって均一によく伸び、関節や筋肉の動きに合わせてテープが柔軟に伸び縮みするため、摩擦やつっぱりが少なく、肌の負担が軽減されます。

ただ「よく伸びるテープ」だと聞いても、伸ばすために強い力がかかってしまうと肌の負担になるのでは?と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
特に、患者さんの肌にやさしいテープを選ぶには、「小さい力でもよく伸びること」が大切なポイントになります。
そこで、2種類のテープを「モジュラス測定」(テープを引き伸ばしたときに、元に戻ろうとする力)のデータをもとに比べてみました。
この数値が高いほど、硬くて伸びにくいテープ、逆に低いほど、やわらかく伸びやすいテープであることを示します。
この表からわかるように、布テープの「流れ方向」は数値が低くなっており、小さい力でよく伸びる半面、「幅方向」には、同じ長さで引っ張った場合でも、大きな力が必要になり、肌に貼った際につっぱり感が生じやすくなります。
一方、クリアホールドライナーは「幅方向」「流れ方向」どちらの数値も低く、小さな力でもよく伸びることがわかります。これにより、肌の細かい動きにもやさしくフィットし、つっぱりや不快なテンションがかかりにくくなります。

●まとめ

今回は、「布テープ」と「クリアホールドライナー」の伸縮性を比較し、以下のような結果がわかりました。

●布テープは「流れ方向」にはやや伸びるが、「幅方向」にはほとんど伸びない
●布テープの幅方向は「強い力が必要で、伸びにくい」のに対し、クリアホールドライナーは「小さい力でもよく伸びる」

 尿道カテーテル・ドレーン固定において、伸縮性が高く肌への負担が少ない「やわらかいテープ」を選ぶことによって、かぶれや緊張性発赤などの肌トラブル対策につながるのではないでしょうか。


●今回紹介する製品

「クリアホールドライナー」は尿道カテーテル・ドレーンチューブ固定用のテープです。
伸縮性が高く、肌にやさしいメッシュフィルムと、しなやかな不織布テープの二重構造がチューブの「しっかり固定」と「肌へのやさしさ」を両立します。

クリアホールドライナーのサンプルお申し込みは以下のリンクにてお問合せください。

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