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体圧・ずれの低減だけでは不十分?褥瘡対策に欠かせない「マイクロクライメット管理」について解説

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褥瘡対策において、圧力、ずれ、摩擦といった3つの外力を軽減することは、現場における基本的なアプローチとして広く実践されています。
しかし、こうした対策を丁寧に行っていても、褥瘡の発生を防ぎきれない場面もあるのではないでしょうか。
そこで近年、これら物理的な力に加えて、新たな外因性要因として注目されているのが「マイクロクライメット(microclimate)」です。

今回は、マイクロクライメットの定義と、なぜその管理が褥瘡リスクを左右するのか、そして現場で実践できる具体的な管理方法について解説します。

●マイクロクライメットとは?

マイクロクライメットとは、一般的には局所的な狭い空間における気候(温度、湿度など)を指しますが、褥瘡の文脈では、「体とマットレスやドレッシング材などが接している面の温度と湿度」を指します。
マイクロクライメットが適切に管理できていないと、肌のバリア機能が低下し、褥瘡発生のリスクが高まるだけでなく、傷の治癒速度にも悪影響を及ぼすことがわかっています。

●なぜ温度と湿度が上がると、褥瘡リスクが高まるのか?

温度と湿度が上がると、外力に対する皮膚組織の耐久性が低下します。
その理由は以下の通りです。

・温度:
皮膚温度が上昇すると、細胞の代謝活動が活発になり、細胞は通常以上に酸素や栄養素を必要とします。
一方で、体が圧迫されて血流が滞ると、酸素・栄養素が細胞へ十分に行き渡らなくなり「エネルギー不足」に陥ります。
そのため、皮膚温度が高い状態で体が圧迫されると、通常なら問題のないような弱い圧力や短い時間でも、組織の損傷が生じやすくなります。

・湿度:
発汗や失禁、創傷からの浸出液などにより皮膚表面の湿度が高まると、浸軟状態になるリスクが高まります。
浸軟した皮膚は非常に脆く、わずかなずれや摩擦でも損傷を受けやすくなってしまいます。

こうしたことから、皮膚表面とマットレスやドレッシング材などが接する面の温度・湿度を適切に保つこと、つまり「マイクロクライメットの管理」が重要なのです。

●現場で実践できるマイクロクライメット管理とは?

マイクロクライメットを適切に維持するためには、さまざまなアプローチによって皮膚に「熱」と「湿気」が蓄積するのを最小限に抑えることが重要です。

① 根本的な原因の管理:
直接的な原因である水分を避けるために、発熱や失禁、発汗の管理が基本です。
失禁管理が必要な場合は、通気性のあるおむつやパッドを選択し、不必要な重ね敷きを避けることが推奨されます。

② 定期的な体位変換:
体位変換は単に圧迫を取り除くだけでなく、マットレスに接していた皮膚を外気にさらすことで、熱を放散させ、汗を蒸発させる機会にもなります。

③ 適切な寝具の選択:
皮膚とマットレスが接する面の温度上昇を抑え、湿度を逃がす機能を持つ寝具の使用が推奨されています。

④ 局所管理における適切なドレッシング材の選択:
ずれや摩擦から皮膚を守るためにドレッシング材を貼ることは有効ですが、一方で「皮膚を覆う」ことは熱や湿気を溜め込む原因にもなり得ます。
そのため、予防的に使用するドレッシング材は、吸湿性・蒸散性といった「マイクロクライメットを管理する能力」を備えているかという視点で選ぶことが重要です。

●「貼る」対策とマイクロクライメット管理を両立するために

圧力やずれ力、摩擦力の軽減のためにドレッシング材を貼ることは非常に有効な手段です。しかし、皮膚を覆うことは、少なからず熱や湿気を閉じ込めるリスクを伴います。

そこで重要になるのが、「吸収した湿気をいかに効率よく外へ逃がすか」という点です。
そのため、ドレッシング材の選定においては、水蒸気透過性を備えているかどうかが重要な指標となります。

ただし、どんなに優れたドレッシング材でも、過度に湿った状態では皮膚が浸軟してしまいます。定期的に皮膚を観察し、皮膚の状態によっては速やかに交換する必要があります。

●マイクロクライメット管理にも着目した製品の例

「体圧分散」と「マイクロクライメット管理」の両立を追求して開発されたのが、体圧ケア専用パッド「プレスワイプ」です。

プレスワイプは、外力低減はもちろん、汗などの水分をすばやく吸収・蒸散させる設計で、皮膚表面の湿度を適切に保ちます。これにより、褥瘡の原因となる物理的な力の軽減に加え、浸軟によって肌が傷つきやすくなるリスクを抑えることができます。

また、定期的な皮膚観察や状態に応じた交換が欠かせない褥瘡ケアにおいて、シリコーン粘着剤を採用により、皮膚にやさしく、再貼付が可能です。さらに貼りはがしてもシワになりにくいフィルム設計により、毎日の観察もスムーズに行えます。

プレスワイプの詳細については、以下からぜひご覧ください。

そのほかにも、ポリウレタンフィルム「エアウォールふ・わ・り」は、優れた透湿性で皮膚の浸軟リスクを抑えます。
また、高い水蒸気透過性と再貼付性を兼ね備えたクッション・ドレッシング「ココロールミル」も、マイクロクライメット管理とスムーズな皮膚観察を両立できる製品です。

各製品の詳細については、以下からぜひご覧ください。

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