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【布テープで検証】貼り方の違いで尿道カテーテルの固定力は変わるのか?
現場では尿道カテーテルの固定において、布テープや不織布テープを使用されている方も多いかと思います。
「尿道カテーテルにおける管理方法とテープの固定に関する実態調査」を行ったところ、315名中215名が、医療用の布テープを使用しているという結果がわかりました。
また、実際どのように固定しているのか質問したところ、「テープ1枚でオメガ固定」が一番多く、さらに「切り込みを入れたテープでオメガ固定の根本を補強する方法」や、「テープの形を工夫する方法」など、もうひと手間が追加でかかる方法は、少し減る結果となりました。
このように、さまざまな固定方法がありますが、「オメガ固定や補強テープで固定しても、手間をかけるだけで実際の効果があるかわからない」「実際に効果がわからないから、手間をかけてまで行う必要はある?」と疑問を持つ方もおられるのではないでしょうか。
そこで今回は、「布テープ固定方法の違いで、実際にどれだけ固定力が変わるのか」について、実際に計測機器を使用して比較検証してみました。
●実験方法・条件
【実験方法】
布テープ(弊社従来品)を使用してステンレス板上にカテーテルを固定し、5分後、上方向にカテーテルを引っ張り、最大応力を測定する。
【実験条件】
〈測定するテープの種類〉
①布テープ1枚でベタ貼り
②布テープ1枚でオメガ固定
③布テープでオメガ固定+切り込み入れたテープで根本を補強
〈測定速度〉
・1000mm/min ※カテーテルを引っ張る速度
例)この速さを秒速に直すと 約0.83cm/秒で、1秒間に1cmも進まない、非常にゆっくりとした動き
〈剥離角度〉
・90°※上方向(垂直)に引っ張る
〈単位〉
・N(ニュートン)※高ければ高いほど、剥がれるまでに強い力が必要(=固定力が高い)と言える
例)16Nは水で満タンにした1.5Lのペットボトルを吊るした時にかかる力とほぼ同等
●結果

このように、シンプルな「オメガ固定」は「ベタ貼り」に比べると固定力が高いとは言え、「オメガ固定+補強テープ」に比べるとかなり低い結果となりました。

「オメガ固定+補強テープ」は、「ベタ貼り」と比べると約2倍まで固定力がアップしたとも言えます。(表の黄色部分)
●考察
今回の検証で「オメガ固定+補強」の固定力が高かった理由は、単なる貼付面積の広さだけではなく「テープの貼り方の構造」にあると考えられます。
オメガ固定はカテーテルに密着して滑りを防ぐ反面、引っ張られた際にカテーテルの根本(境界線)に力が集中して剥がれやすい弱点があります。
そこに補強テープを重ねることで、最も負荷がかかる「剥がれの起点」をピンポイントで押さえ込めます。ただテープを闇雲に多く貼るのではなく、「弱点を狙って補強する構造」が固定力を高くさせると考えられます。
●まとめ
日々のカテーテル管理において、自己抜去のリスクがある方や、体位交換・移動が多い患者さんは予定外抜去の危険性が高く、特に注意が必要です。万が一、抜去が起きると、再挿入の対応に追われるだけでなく、何より患者さんに大きな苦痛を与えてしまいます。
そんなトラブルを未然に防ぐために、日々忙しいなかでもあえて手間をかけて「オメガ固定」をされている看護師の方が多いのではないでしょうか。
それであれば、もう一歩、そこに「補強テープ」の手間を加えてみるのはいかがでしょう。固定力と安全性はさらに向上し、いま以上に安心してケアを行えるのではないかと考えます。
とはいえ、忙しい現場でスタッフ全員に新しい手間を徹底させるのが難しいのも事実です。
そんなときは、「オメガ固定」と「オメガの根本部分の補強」という条件が満たされた専用テープを検討するのも対策の一つです。
クリアホールドライナーは、自然とオメガ固定ができる専用形状となっており、オメガの根本をクロスして留めることで、はがれにくく強い固定力を生み出しています。
テープの固定力や、手技の統一でお悩みの方におすすめの製品です。

●記事冒頭で紹介している、カテーテル管理の実態調査結果の詳細はこちら
