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実は大きな業務負担!?カテーテル固定にかかる「テープの作業時間」を可視化。
尿道カテーテルやドレーンチューブ等をテープで身体に固定する際、少しでも固定力を高めようと「オメガ留め」を推奨されている方も多いと思います。
ですが、その際にテープを適切な長さにカットし、加工し、貼付するのに、どれくらいの時間がかかっているかご存じでしょうか?
1回の作業にかかる時間はわずか数十秒かもしれませんが、毎回の交換が積み重なれば、年間で大きな作業時間になりかねません。
今回は、多くの現場で使われている汎用の布テープの作業時間を実際に測定し、月・年間に換算することで具体的に可視化してみました。
●布テープの実際の作業時間を測定!
【測定方法】
手技:チューブを浮かせて固定する「オメガ留め」+「補強テープ」の固定
条件:布テープ・ハサミ・カテーテルを机の上に置き、手に持たない状態から測定スタート
適切な長さへのテープカット~カテーテル固定完了までをストップウォッチで測定
【測定結果】
固定完了までの時間は約56秒、そのうち貼付前のカット・加工作業だけで約20秒を要しました。
下記は作業時間を月・年単位で換算したものです。(1病棟:10名の患者数と仮定)
1回あたりの作業時間はたった56秒でも、年間では1病棟あたり約56時間(約7日分の勤務時間)という膨大な時間が、テープの準備と固定だけに費やされていることになります。しかも、作業者が慣れておらず手間取る・失敗する、といった場合はさらにタイムロスが発生します。
人手不足に悩む現場や、コスト管理(人件費)の観点から見ても、この「見えにくい細かな作業の積み重ね」は決して見過ごせない課題と言えるのではないでしょうか?
●業務負担を軽減する対策方法
こうした作業時間の増加による現場の負担を減らすにはどうしたら良いのでしょうか。
手技の教育やハンズオン形式の勉強会を増やして標準化、作業のスピードアップを図る方法も考えられます。しかし、研修とその準備に割く時間や労力もまた大きく、今度は「教育コスト」が業務を圧迫する…など、負のループに陥りやすいという現状もあるかと思います。
そこで一つの解決策となるのが、「カテーテル固定専用テープ」の導入です。
専用テープはあらかじめ使いやすい形状に設計されており、箱から取り出してそのまま貼ることができるため、カットや加工の手間を削減できます。
これにより、テープの作業にかかっていた「見えにくい手間」、さらには複雑な手技を標準化させるための「教育にかかる手間」までも大きく削減でき、看護師がより優先度の高いケアや他の看護業務に時間を充てられるようになります。
では、専用テープは汎用の布テープと比べて、実際の作業時間はどれくらい変わるのでしょうか?
●専用テープと布テープの作業時間の差は?
専用テープでの固定にかかる時間を、布テープと同一の条件下で測定し、比較しました。
【測定条件】
手技:チューブを浮かせて固定する「オメガ留め」
条件:専用テープ・カテーテルを机の上に置き、手に持たない状態から測定スタート
貼付開始~カテーテル固定完了までをストップウォッチで測定
※固定位置・使用するカテーテル・作業者は、布テープ測定時と同じとする
【測定結果】
1回あたりの作業時間は、布テープが約56秒であるのに対し、専用テープは約20秒で固定が完了しました。これによって、作業時間を比較すると約36秒の差が見られ、布テープの作業時間は専用テープの約2.7倍に及びます。
●作業時間の差を「年間」で換算すると?
「1回約36秒の短縮」は1回で見ればたった数十秒ですが、病棟全体や月・年単位で見ていくと絶大な時間となります。先程と同様、年間(1病棟当たり患者10名と仮定)で換算すると、36時間(約4.5日分の勤務時間)もの業務時間の削減につながることがわかりました。
しかも、これは1病棟あたりで試算した数値です。そのため、2病棟以上ある病院であれば年間で1週間(約72時間)以上の業務時間を削減できる計算になり、施設全体で見るとその効果はさらに大きくなります。
今、多くの現場で人手不足対策と業務効率化が課題となっています。だからこそ、テープ固定のような「日々の小さなケア」のプロセスを見直すことは、全体の業務負担を軽減する大きな第一歩になるかもしれません。
●まとめ
今回は、「テープの作業時間」を可視化し、専用テープと汎用の布テープを使用した場合の時間差を比較してみました。たった36秒の時間差が、年間の積み重ねによって36時間もの大きな「ゆとり」へと変わります。
さらに、実際は「教育にかかる手間」の削減効果も追加で期待でき、思ったよりも業務負担低減に貢献できる可能性もあります。
こうして生まれた「36時間+αのゆとり」は、現場スタッフの忙しさを和らげるだけでなく、病棟全体で「患者さんと丁寧に向き合う時間」を生み出すことにつながるのではないでしょうか。
●比較の元になった検証動画はこちらからご覧いただけます。
●今回の記事で紹介した「専用テープ」は「クリアホールドライナー」という、尿道カテーテル・ドレーンの固定専用に開発されたテープです。
クリアホールドライナーはテープカット・加工の手間が省け、誰でも簡単にしっかりとしたオメガ留めができるため、教育にかかる手間の削減にもつながります。カテーテル管理や運用面でテープの見直しを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
